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2005年9月

2005年9月11日 (日)

もう一つの9.11

 今日9月11日といえば、もちろん衆議院議員総選挙の投票日ですが、選挙前には「9.11」と聞けば4年前のアメリカの悲惨なテロ事件を真っ先に思い浮かべる方も多かったと思います。これとは別に、山本の地域に住む人達にとって忘れてはならないもう一つの「9.11」があるのをご存じでしょうか?
 それは、降水量339.6ミリという記録的豪雨により発生した山津波で死者24名、負傷者21名、流出家屋21戸という莫大な損害をもたらした大正15年9月11日の山本大水害です。山本川をさかのぼっていくと全国的にも珍しい三面が石畳の構造になっていますが、現在のこのような姿は、10年にも及ぶ復旧工事を経た結果なのです。
 昭和2年に山本村ではこの日を水害記念日として毎年追悼会が行われていましたが、戦後にはこの行事も途絶え、この惨事を伝える人も少なくなってきています。
 昨年5月、この水害で家屋もろとも濁流に呑み込まれながらも奇跡的に一命をとりとめた益見秀男さん(お話しを伺った時は94歳)に、この山本大水害のお話しを伺い、その際に録音したテープをもとに保勝会で冊子を作成しました。この冊子には、山本大水害の話しのほか神武天皇の烽火伝説のある火山頂上にある石碑を建てた話しも収録し、「山本大水害と火山のお話し」というタイトルをつけました。
 今年3月の保勝会総会に参加して頂いた方に当日お配りしたほか、地元の山本小学校、祇園中学校、祇園公民館、祇園西公民館には、テープの録音および当時の山本村が刊行した「山本村水害写真帳」を電子化したCD-Rとともに寄贈しています。
 山本の町の歴史の1ページを知ることで、現在の平和で安全な生活が、たくさんの人の苦労や努力で作られていることを理解し、この冊子を読んだ一人ひとりがまちづくりの担い手となっていただきたいと願っています。
 まだ、冊子をご覧になられていない方は、ぜひ最寄りの幹事までひと声おかけください。

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