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2006年3月19日 (日)

子孫に残すのが「紙切れ」ではMOTTAINAI(2)

〈 前回からの続き 〉
 火山組(ひやまぐみ)の人達の英断、それは火山組の所有する山林を里山づくりの活動の場として保勝会へ提供(=道づくりや木の伐採、登山者の立ち入りの許可)していただくことでした。
 部谷山登山道や火山ひょうたん岩登山道の敷設、火山公園の整備などこの1年間の活動はすでに皆さんにお知らせし、あるいは参加して直接体験していただいた通りです。他のボランティア団体の活躍ともあいまって、武田山の登山道や史跡周辺は見違えるようになりました。

 新しい登山道が出来て登山者もよろこび、保勝会のスタッフも充実感や達成感を味わいよろこび、そして山林を提供してくれた人達は山林を提供して単に感謝されるということではなく、「自分たちが幼少の頃見た山の景色をもう一度見れた」「子どもや孫にこんな素晴らしい山や自然を持っているのだと誇りを持って伝えられる」とよろこんでいただいています。
 水越峠にむかう途中の広場を提供して下さった青原氏、見張りやぐら再現のために杉丸太を提供して下さった川本氏と新たに協力して下さる方も続いています。

 採算に合わないと見捨てられた里山が、水源涵養、生物の多様性保護、そして人間性回復の場として大きく見直されています。登山道の周囲はきれいになりましたが、武田山の私有林の多くは、70~80歳代の人でないと自分の山がどこなのかわからない、わかっていても自身が高齢であったり道がなくて行くことができない、自分の山を整備する者が家族の中に誰もいない、という状態です。それは前回述べた里山の荒廃の悪循環の結果でもあるわけです。
 これでは山を持ってはいても、子どもや孫に伝えられるのは「紙切れ」、登記簿や権利書だけということになってしまい、これはあまりにMOTTAINAI=もったいない、ノーベル平和賞を受けたケニア副環境相ワンガリ・マータイさんが地球環境の大切さを訴えるために世界中に広めている言葉)ことなのではないでしょうか。 〈 次回へ続く 〉

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