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2011年2月

2011年2月28日 (月)

携帯電話を使った登山情報提供システム「M(南アルプス)なび」をM(真似)したい

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 広島南アルプス宿泊縦走を終えて、次に考えるのはこの縦走路をより多くの人に実際に歩いて魅力を体感してもらうための手立てです。

 広島南アルプスの20kmの縦走は、雪山や岩登りなど本格的な登山を楽しむ人にとっては山登りの範疇に入らない散歩のようなものでしょうし、週末ごとに近郊の里山に登っている人なら真夏の時期を避ければ1日で十分に縦走できるでしょう。
 しかし、普段あまり運動しない人にとっては、まず、「20kmを歩く」という事がイメージしにくいと思います。「途中で足が痛くなったり、体力が続かなかったらどうしよう」という不安が縦走へのチャレンジを最初からあきらめさせてしまいます。

 市内中心部のすぐそばにあることが特徴である広島南アルプスだからこそ、山歩きに親しみのない方にもぜひ来ていただきたいと思います。また、登山ブームでこれから山登りを始めようという方もいきなり高い山に登るのではなくて、身近な里山歩きからはじめて歩き方やペース配分、必要な装備類などを学んでほしいと思います。広島南アルプスはそのよい学習の場になると思います。
 今回の宿泊縦走参加メンバーから出された、

・何回にでも分けてチャレンジできるように、途中から出入りできる道の情報も充実させたい。

・縦走をギブアップしなければならなくなった場合、北に下ったら良いのか南麓に降りたら便利なのか、タクシー利用なら、公共交通機関ならと分岐点ごとに案内するのも面白い。

・主なルートだけではなく、途中で下に降りられるルートや拾える交通手段を詳細に記した下山専用のマップがあると、安心して登ってもらえる。

という意見は、縦走への不安を軽減し、チャレンジする意欲を高めるためには欠かせないアイディアだと言えます。今回の宿泊縦走で実際に歩いてみて「下山マップ」「タクシー利用」についての情報提供が有効だと感じました。
 今後、今回の参加メンバーや広島南アルプス情報を発信してる他のブロガーの皆さんにも協力していただいて必要な情報収集をはじめていきたいと考えています。

 情報提供の手段としては、

(1)地図を作って配布する
(2)下山情報のホームページを新しく作って公開する。
(3)現地に案内板を建てる

などの方法が考えられますが、(1)については財政的な裏付けがないので直ちには実現不可能です。(2)については労力さえあれば実現可能ですが、利用者から見ると登山口の情報であれば自分が登ろうとする一カ所だけプリントアウトして持って行けば良いのに対して、どこでリタイヤするかわからないので全部をプリントアウトして持って歩かないといけない、ということになり利便性という点では問題があります。(3)については、親切といえば親切かもしれませんが、自動車の道路標識のような情報提供のやり方は、山歩きでの「自分で発見する」という楽しみを奪ってしまいます。山の中にバスの時刻表などが書かれた標識が立っていたらほとんどのハイカーは「余計なお世話だ」と感じるでしょう。
 そこで、宿泊縦走の企画を立てた壱岐さんが今度は、「Mなびを参考にしたらどうでしょう?」という提案をしています。

 月刊誌「山と渓谷」12月号・1月号に記事が載せられていますので、購読されている人にはすでにご存じの情報ですが、南アルプス市が昨年10月から試行を開始した携帯電話を利用した山歩き情報サービスが「Mなび(南アルプス山歩きナビゲーション)」です。
 南アルプス北岳周辺の道標など12カ所に取り付けられた「QRコード」に携帯電話のカメラをかざしてアクセスすると、

・その付近の標高や次のポイントまでの道のり
・緊急連絡先や山小屋
・高山植物や歴史、文化
・ふもとのバスの時刻表


などの情報が得られるほか、さらに事前に登録して「山歩きナビ」(ROUTE運営)と連携することで登山開始・終了、各ポイントの通過時刻を自動で家族にメールで送信することもできるようになっています。

《参考》
南アルプス市「
Mなび 山歩きナビゲーション はじまりました!! 」→こちらをクリック
南アルプスNET「2010年9月2日付 山梨日日新聞記事」→こちらをクリック
Mなび→こちらをクリック
山歩きナビ→こちらをクリック


 この「Mなび」の、「QRコードを携帯電話で読み取って情報提供」というシステムは、上記の(1)のように印刷した部数しか情報が行き渡らないという制限もありませんし、(2)のように事前に家でプリントアウトしておく必要もありません。また利用者がQRコードを読み込まない限り情報は表示されませんので(3)のように親切の押し売りのような事態も避けられます。
 「Mなび」では携帯電話の電波の届くポイントを選定する苦労があったようですが、市街地の広島南アルプスでは谷間の登山道で一部電場の届かない場所がありますが、山頂はどこも問題ありません。

 ・次のポイントまでの距離
 ・最寄りのエスケープルートとふもとまでの距離や時間
 ・下山口付近のバス停の時刻表、運賃
 ・下山口まで迎車してくれるタクシー会社
 ・最寄りの病院等の緊急連絡先


などの情報を携帯電話で提供ができれば、「不安なく縦走失敗」して、何度でも再チャレンジすることができるようになるのではないでしょうか?
 まずは自分たちで携帯サイトを開設し、管理者の許可を得て試験的にQRコード(パソコンでプリントアウトしてラミネート加工)を設置、ハイカーの反応を調べる「M(南アルプス)なび」ならぬ「M(真似)なび」の立ち上げを前向きに検討していきたいと思います。

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2011年2月26日 (土)

広島南アルプス宿泊縦走2日目 ~その4.無事に下山、収穫の多かった2日間~

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 今回の縦走では西峰は踏まずJR新井口駅へ下山しました。再会を期して家路につき、後日壱岐さんがまとめてくれた参加者アンケートからは様々な意見や提案が寄せられました。
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101212152551 【15:25】鈴ヶ峰東峰は、山頂が広々としており、いつ登っても誰かと出会う人気の山です。山頂には「陸軍省 明治三十二年六月」と彫られた石標や写真入りの展望案内板などがあります。
 日が西に傾くにつれ雲が多くなってきたこの日は、世界遺産の宮島や市内のデルタが霞んで写っています。
101212153423 【15:34】親切なハイカーが「シャッターを押しましょうか」と声をかけてくださり、最後の記念撮影。

 そろそろ出発しようとしていた時、「やっと着いたあ!」と声が聞こえて振り向くと、ご夫婦のハイカーが山頂に到着したところでした。
 「どちらから来られたんですか?」とおたずねすると「大町から縦走して来ました」とのお返事。さらに「これまで3回に分けて広島南アルプスを歩き、今日はその総仕上げとして一日で全山制覇する予定です」と話してくださいました。
 奥様のリュックの肩紐に文字の刺繍がしてあり、どうもどこかで見たことがあるような・・・

 「もしかして、ブログ書かれていませんか?」とおそるおそる尋ねると、これまで3回の広島南アルプス縦走記事を拝見していた「気ままな山登り」ご夫妻でした。旦那様がカメラ、奥様が文章担当で素敵なホームページを公開されています。
 このブログも見てくださったことがあると話され、とてもうれしい出会いでした。

 「気ままな山登り」様のこの日の縦走記事→こちらをクリック

101212154435 【15:44】「気ままな山登り」ご夫妻と別れを告げて、展望案内板の裏側の道から下山を開始しました。道の脇には「被爆桜2世」の苗木が植えられています。
 数分下ると道は「ヒヨドリ園地」と「ウグイス園地」の二手に分かれていますが、どちらを進んでもふもとで合流します。この日は「ウグイス園地」コースをまわりました。

《参考》過去記事(平成17年12月8日「被爆桜2世の物語」)→こちらをクリック
《参考》西区役所「鈴ヶ峰登山コース案内マップ」→こちらをクリック
101212154506 【15:45】ウグイス園地コースに入ってすぐ水場があります。水量が少なく手入れもあまりされていないようでした。
101212155239 【15:52】あずま屋の建つ休憩所へ下りてきました。木が茂っていて休憩所からの展望はありません。
101212160205 【15:02】井口台中学校の校舎が見えてきました。
101212160324 【16:03】車道を横断して歩道を歩きます。横断歩道はなく、直線道路ですが坂道でコンクリートの壁がドライバーの視界を遮っているので、十分気をつけて渡ってください。
101212160734 【16:07】鈴ヶ峰公民館の下を通り坂道を下っていきます。
101212161445 【16:14】モダンな建物の並ぶ鈴ヶ峰第二住宅を迂回して鈴ヶ峰A緑地に入ります。
S101212161614  緑地のフェンスに張られた案内図。縦走の下山者向けに井口台中学校のあたりにもあれば親切だと思います。鈴ヶ峰第二住宅は私有地なのでハイカーは迂回して歩くよう指示されています。
 鈴ヶ峰第二住宅の集会所前には、住民の皆さんが作った井戸「ふれあいの水」があります。

《参考》過去記事(平成18年3月25日「鈴ヶ峰第二住宅のふれあいの水(1)(2)」→こちらこちらをクリック
101212161629 【16:16】JR新井口駅に向かうにはY字型の陸橋を右手に進みます。
S101219143547 【16:20】JR新井口駅に到着。縦走の労苦を讃え合い再会を約束してここで解散しました。

 2日間の日程を終えた「広島南アルプス宿泊縦走」の参加メンバーから、後日様々な意見や提案が寄せられました。その一部を紹介します。

コースについて
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休憩と時間配分について
①三滝少年自然の家出発8:10 三滝寺経由 55分
②宗箇山出発9:10 己斐病院経由 60分
 畑垰到着10:10までのスパンが、登りだけに、長かった(^_^;)
 畑垰から先は、だいたい30分前後のスパンで歩けたので、このルートの改善は、上記の間の休憩が必要だと思う。
新井口到着16:20 約8時間
 初心者には、少なくとももう1時間必要で、この時期では、日暮れにかかり難しい。朝の早出が必要となる。
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 三滝少年自然の家に一泊しての広島南アルプス縦走であれば、今回のルートがよいと思う。
 一日目の行程は、健脚であれば、午後3時より前に着いてしまう可能性があるので、早めに施設に入ったときに、時間をつぶせる何か楽しめるものが必要だと思う。たとえば、秋であれば、三滝寺に寄ってもらい紅葉を楽しんでもらう、湯つぼ跡等回り道をしてもらうなど
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①第1日目をガガラ山から三滝山までとし、2日目を畑峠から鈴が峰
 東峯までとしてはどうか?
 理由:三滝山を2回登頂しなくて良い
②ガガラ山から鈴が峰東峯までの1日コースとする
 この場合、三滝山を省く 
JR駅を出発点、終了点として利用できることは良いこと
④各峰で最低5分間は休息する
⑤地勢上どうにもならないことだが、己斐峠下の道路と草津沼田道路を横切ることで、アルプス縦走と云うイメージがそがれるのは残念。
丸山から畑峠に到る登山道の熊笹を定期的に刈る必要がある
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ルートの紹介について
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 西区が作成しているような山歩きの地図を安佐南区のルートでも用意し、南アルプス全体を1枚の地図で表す必要を感じた。
 縦走路を完走できる人だけを対象にするのでなく、何回にでも分けてチャレンジできるように、途中から出入りできる道の情報も充実させたい。
 初めての山歩きにも親しまれるよう、眼下に見える団地やめぼしい建物も地図に現して、縦走路の両側に広がる景観を案内したい。
 縦走をギブアップしなければならなくなった場合、北に下ったら良いのか南麓に降りたら便利なのか、タクシー利用なら、公共交通機関ならと・・・
分岐点ごとに案内するのも面白い。
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 区間ごと(ポイントごと)の標準所要時間。お弁当・お昼に適する場所。休憩に適する場所。バスを利用するときのバス会社名、始発駅、下車停留所名、運賃、所要時間、運転間隔。←バス会社の当該ページにリンクを貼る。アドレスを記載する。検索方法(キーワード)を紹介する。トイレの利用できる公園の場所を明示する。公民館が利用できるならPRを兼ねて同様に。
 山歩き用の地図は、主なルートだけではなく、途中で下に降りられるルートや拾える交通手段を詳細に記した下山専用のマップがあると、安心して登ってもらえる。
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 初心者の方にも広くチャレンジしてもらうには、まずは一山ずつ。頂上にスタンプを用意して、スタンプラリーはどうだろうか。全山走破した人には、山にゆかりのある品物(武田山の植物の押し花のステッカーとか)を手作りして進呈するとか。
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他団体へのPRや連携について===========================================================
 登山客を誘致する場合、宿泊をしてもらうためには、
中高年の登山グループがよいのでは。体協や地域の登山同好会(山の会)あたりにも、声をかけたらよいと思う。県外の登山グループであれば、二日目は、広島南アルプス以外の山を紹介するのもよいと思う(趣旨が変わりますが)
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 登山では高校の雄 広島学院高校の登山部学生がこのコースを往復してトレイニングのホームグランドとしている。国体前とかは学院高校が鈴ガ峰山麓に近い地のりを生かしてトレイニングの場としている
 広島県山岳連盟が指導している登山教室(平成8年~)生徒達(中高年)が一年の収めの忘年登山として このコースを毎年使用している
 出発は憩いの森から入山,武田山~鈴ガ峰の八幡側に下山が普通のコース
エスケープルート(逃げ道)がここは豊富でしかも人家,人里に近いこんな所は県内何処にも無い大いにPRすべし
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 登山関係のPR先として、登山用品店も可能性があると思う。
コースの両端にモンベル広島祇園店(安佐南区祇園)、アシーズブリッジ広島店(佐伯区八幡東)の本格的な登山用品店があり、連携がとれれば広島南アルプスの認知度も高めることができるのでは。
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三滝少年自然の家について
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 館内は大変きれいで、見晴らしも良かった。ゼミの合宿などで利用したくなった。(食事の内容について)内容は悪くないが、やはりバイキング形式の方が若い人には受けると思う。
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 昔のユースホステルのような親しみが感じられない。
 玄関を入っても誰も迎えてくれるないし、事務所のドアを開けて入り込まないとスタッフとのコンタクトもできない。冷たく、事務的過ぎる。
 趣旨を理解している団体だけを相手にするのならこれでも良いかも知れないが、小グループや個人も取り組むためには、接客の基本から鍛えなおす必要がある。
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 トイレ用のスリッパが少なかった。高齢者の登山客の場合、エレベータの使用が必要な場合が結構おきるのではないかと思うが、すぐ対応できなければ、我慢してもらうことになるかもしれない。
 風呂に石鹸・シャンプーがないことを、十分にPRする必要がある。忘れた人用にミニ石鹸・シャンプーの販売ができれば親切だと思う。
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①初めて利用したが立派な施設で感心、特に風呂が良かった。
 また、東側の部屋の眺望が良い。暁の広島市街の風景と日の出を観ることができ最高
②トイレの入口のドアは映画で観る監獄の様であり、且つドアの向こうの人に当たるので早急に改善すべき。
③食事内容は料金相応だが、朝、夜共に味噌汁のお替りができれば良い。また、昼はおにおにぎりと漬物の弁当を作って欲しい。
ビールの自販機を設置しても良いのでは?少年の家だからアルコールはダメと云うのでは、利用者も限定され、利用者数減の傾向に歯止めがかからないのでは?
⑤施設・規則を遵守することに管理の重点がおかれ、利用者へのサービス提供と云う面が希薄な感じがする。
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 三滝少年自然家を利用する場合、朝の時間制限はどのように対処してもらえるのか。
季節・健脚に応じて、7時出発、6時出発が可能か?
→弁当の手配が難しいが6時30分以降なら可能です。(壱岐さん談)
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 訪れたことは何回もあるが、施設を利用したのは初めて。
ベッドが狭い、シャンプー・石鹸がない、
乾燥機がない。
アルコールが禁止なので横川まで繰り出すのが面倒。

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 「自然の家」で、山歩き用の靴とかジャケットを貸し出すサービスをしてはどうか。
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 登山者は、男女を問わず、酒が好きな人が多いので、施設内が禁酒であることは、十分に周知した方がよいと思う。
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 登山客のニーズとしては、雨天時に濡れた服や靴を乾かす乾燥室のようなものがあれば、大変ありがたい。
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 弁当は、携行しやすい小型サイズのものが望ましい。
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その他
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 皆様、すごい情熱をお持ちの方ばかりで、全ての見聞がとても貴重な体験になりました。得がたい機会をいただき、あらためてお礼申し上げます。
 またこのような企画がございましたら、是非声をおかけ下さい。
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 歴史好きなお年寄りを鎌倉期にタイムスリップさせてみたい。
街道好きな人に、古代街道と山城の関わりについて話したい。
山城サミットを三滝少年の家で開催する。
縦走だけだなく、ポイントと解説で散策も楽し

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 20kmの縦走路を健脚を競うだけのコースにするのではなく、コース上の松根湯の採取跡や陸軍の石標、コース周辺にある原爆献水なども積極的に紹介して、自然に親しみながら平和や環境についても想いをめぐらせてもらう広島らしいコースに育てたい。
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 1日目に無理をせず、早々と降参して体力を温存したのが良かったらしく現在は、脚と肩に僅かな痛みが残るだけで、体調は万全です。広島南アルプスの魅力もそれなりに肌で感じることができましたし、愉しい体験でした。本当に有難うございました。
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 自分の能力に合わせて、いろいろと、ルートチャレンジすることに意義がありますよね。安全に走破できる提案が沢山出来るように、
みんなで知恵を出し合いましょう。
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2011年2月20日 (日)

広島南アルプス宿泊縦走2日目 ~その3.充実の2日間を歩ききる~

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 広島南アルプス宿泊縦走もいよいよ終盤。2日目は好天にも恵まれほぼスケジュール通り快調に歩くことができました。
101212120354 【12:03】柚木城山(ゆのきじょうやま)へはお昼ぴったりに到着。リュックを下ろしてさあランチタイムです。
101212072948  「三滝少年自然の家」で準備してもらったお弁当がこちら、値段は480円。リュックサックに入れるには弁当箱のサイズが少々大きく感じましたが、汁がたれるようなおかずはなかったので縦にいれても大丈夫でした。
101212120530  12月とは思えない陽気で楽しく食事がすすみます。
101212122047  百メートル道路がのびる広島市内の風景が眼下に広がります。
101212123131 【12:31】食事をすませて記念撮影。
101212123759 【12:37】鉄塔付近の明るい尾根を通過。
101212124201 【12:42】ここにも松根油(しょうこんゆ)の採取跡がありました。
101212125029 【12:50】315m峰に向かう道と峰を踏まずに迂回する道の分岐の指導標。もちろん山頂めざして左へすすみます。
Imgp7424_l1  山頂の手前の登山道脇にある石標には「陸軍輸送港域第一區」の文字が刻まれています。

 明治22年(1889年)に当時の県令(県知事)千田貞暁(せんださだあき)によって開かれた宇品港(うじなこう)は、日清戦争当時、大陸へ物資や人を送り出す軍用輸送基地として陸軍の重要港となり、輸送や補給の中心機関である「陸軍運輸部」が置かれました。
 また明治27年(1894年)9月から翌年4月まで広島に大本営が置かれ、帝国議会も開かれるなど広島は軍都としての色彩を濃くしていきます。日露戦争後には兵器支廠(ししょう)、被服支廠、糧秣支廠の三つの製造・貯蔵施設が設けられ、宇品港の軍港としての重要性はますます高まっていきます。これらの物資は、明治27年(1894年)にわずか17日の工事で完成された軍用鉄道「宇品線」で港へ運ばれました。物資の移動や船舶の出入りは作戦行動上の重要な情報であることから、漏洩を防ぐための「宇品港域軍事取締法」という法律も作られました。
 この法律が太平洋戦争開戦の前年、昭和15年(1940年)に、「陸軍輸送港域軍事取締法」と改正され、”陸軍輸送港域”というエリアが設定され、港域内では一般人の行動が厳しく規制されました。宇品港の船舶の出入りを監視できる山々へ立ち入ることが制限されていたことを、この石標は示しているのです。


《参考》広島平和記念資料館WEB SITE東館展示「被爆までの広島」→こちらをクリック
《参考》「いにしえのロマンの郷 はつかいち」様の「近代戦争制限区域標石」の解説→こちらをクリック
 101212125642 【12:56】柚木城山から約25分で315m峰に到着しました。
101212125838  柚木城山同様に山頂の展望を邪魔する草はきれいに刈られており、市内の景色を楽しむことができます。
101212130138 【13:01】記念撮影をして出発します。
101212130535 【13:05】迂回路との合流点まで坂道をくだると、またなだらかな尾根道が続きます。
101212130944 【13:09】「草津沼田道路口」の指導標を右折します。
101212131809 【13:18】町並みが見えてきました。
101212132215 【13:22】200段以上もあるコンクリートの階段を手すりにつかまりながら慎重に下ると柚木城山登山口です。
101212132227  登山口の目の前の道路は商工センターの草津南四丁目と西区田方三丁目を結ぶ「草津沼田道路」です。昭和60年(1985年)に「草津沼田有料道路」として供用が開始され、25年の料金徴収期間を終えた平成22年(2010年)3月20日より無料化されました。
 登山口の前には係員のいる料金所がありましたが、無料化にともない今は撤去されています。
101212132307  (有)西日本石材前に設置されている自動販売機。途中で何カ所か舗装路を横切る広島南アルプス縦走路ですが、自動販売機に出会うのはここだけです。8月に縦走した時には最上段のスポーツドリンクは2列だけで当然売り切れ。その後ハイカー向けにラインナップが充実された縦走路のオアシスです。
101212132507 【13:25】自動販売機の約100m先にある田方三丁目信号の横断歩道を渡ります。S_cr
101212132541   横断歩道を渡り歩道を横切って側道へ抜けます。側道を約90m南へ下ります。
101212132809 【13:28】鬼ヶ城山に向けて登山開始。
101212133526  登山道はすぐに立派な竹林へ入ります。
101212134312 【13:43】竹林を抜けてしばらく進むと山田団地への分岐にさしかかります。
101212134334  分岐から鬼ヶ城山へ進む道はコンクリートで舗装されています。
101212135234【13:52】 団地の住宅の屋根をすぐ下に見おろしながら歩くコンクリート道が約9分続き、再び静かな尾根道にかわります。
101212140056 【14:00】鉄塔脇にある「アンビン岩」の標識。”アンビン”って何なんでしょうか?
101212140330_2  鉄塔のすぐ向こう側にある丸い大きな岩が「アンビン岩」です。”アンビン”とは大福餅のことなのだそうです。
 アンビン岩から見渡すふもとの美鈴が丘団地の景色は、ミニチュア模型のジオラマのようです。

《参考》E-やま.net様の「柚木城山~鬼ヶ城山レポート2」に、美鈴の杜様のアンビン岩の詳細な記事へのリンクがあります→こちらをクリック
101212140911【14:09】アンビン岩から引き返して登山道を進むと、3分ほどで頂上手前の急坂にさしかかります。道が二またに分かれていますが、右のシダの間へ進む道が新しい迂回路です。木の階段も取り付けられており歩きやすくなっています。
101212140932  迂回路はまっすぐ登る元からあった道と合流します。元の道は雨水で大きくえぐられ、ハシゴで上り下りしていました。 
101212141104 【14:11】鬼ヶ城山(おにがじょうやま)へ到着しました。
101212141124  鬼ヶ城山の山頂からも市内を一望できる絶景がひろがっています。山頂には四等三角点のほかに315m峰の手前にあったのと同じ「陸軍輸送港域第一區」の石標が建っています。
101212141621 【14:16】山頂の東側に「小八畳岩」という指導標があり、張られたロープをたよりに急坂を1分下ると写真のように岩が累々と重なっています。
101212141921  張り出した岩の先に立つと、広島市内の景色が迫ってきて空中を散歩しているような気分です。
101212142558 【14:25】小八畳岩も見学したので山頂での滞在時間は約15分。出発前に記念撮影。
101212143438 【14:34】鬼ヶ城山の山頂を出発して3分ほどの進んだ道の右手にある大岩が「八畳岩(はっちょういわ)」です。
 大岩の上は平らで山頂以上に視界が開け、これから向かう鈴ヶ峰から美鈴が丘団地方面までぐるりと見渡すことができます。
 ここでも5分ほど休憩し絶景を楽しみました。八畳岩の標識の隣にはこの岩と小八丁岩の由来を書いた説明板も設置されています。

《参考》「美鈴の杜」様のイワクラ八畳岩の説明文→こちらをクリック
101212144602 【14:46】鬼ヶ城山を下り道行地蔵に到着しました。道行地蔵の周りはいつ来ても奉賛会の人たちの手で掃き清められています。
 道行地蔵のすぐ下は「美鈴が丘南第五公園」で、トイレや水道が整備されています。
101212144740  御堂の柱には由来が書かれた札が取り付けられていて、次のように書かれています。

道行地蔵の由来

 今から約三百年前(1682年)四代浅野藩主浅野綱長の時代にこのお地蔵様は造像されたそうでそれには次のような悲しい物語があります。高井越の峠(現在の鬼ヶ城山腹でこの場所の下の道と思われます)は昔広島方面から草津、田方を経て高井、石内、五日市に通じていて頻繁に人馬が往来していたと云われます。
 さてたまたまこの峠を通りかかった一人の武士が乳飲児を連れた美しい婦人に出合い一目惚れした武士は執拗に関係を迫りましたが婦人はこれを承服しませんでしたので逆上した武士は其の場で婦人を斬り捨てました。その後この峠付近に女性の亡霊が出没し通行人に「子供がおなかを空して泣いておるのでお乳を飲ましてやりたいどうかここに連れて来て欲しい」と哀願するのでした。
 不憫に思った村人が浄財を投じてお地蔵様を道々に建立したところ亡霊は出なくなったと云われます。美鈴が丘造成の時に峠に点在していたお地蔵様を一カ所に集めて田方と美鈴が丘団地の有志の方々、三井不動産(株)の協力により祠を建て供養して「道行地蔵」と命名されたものです。

 「
悲しい物語があったのだなあ」と話していると、下の道から一人のご婦人が登ってこられました。買い物の帰りで自分は霊感が強いと語るこのご婦人、一行にミカンを一個ずつくださり、「ここはね、○○(あえて伏せ字)の名所なのよ」と涼しい顔で怖い話しをされて悠然と去っていきました。
101212145836 【14:58】休憩したからか怖い話しを聞いたせいかはわかりませんが、すっかり汗もひき最後の目的地である鈴ヶ峰に向け出発です。
 縦走路は道行き地蔵裏の斜面を登っていったんくだり、鉄塔の下のロープの張ってあるガレ場を登っていきます。
101212151121 【15:11】しばらく静かな山道を進むと杉林が現れ、ここから傾斜が厳しくなります。めざす鈴ヶ峰まで最後のひと踏ん張りです。
101212151649 【15:16】鈴ヶ峰公園からの登山道との合流点までやってきました。「東峰山頂へ5分」と書かれた標識に最後の元気をもらいます。

 この合流点から鈴ヶ峰公園方向に3分下ったところには「鈴峰」の石碑があります。広島藩最後の藩主浅野長勲(あさのながこと)の筆による自然石で、平成13年(2001年)の芸予地震(げいよじしん)の際に倒壊し、以来そのままとなっています。
 地元の人たちはこれを何とか修復したいと願っておられ、修復の機運を高めるための物語も作られました。


《参考》中国新聞平成23年1月27日朝刊記事「幸せの石碑」の絵本を制作→こちらをクリック
101212152116 【15:21】分岐からちょうど5分。本日最後の目的地、標高312mの鈴ヶ峰東峰へ到着しました。

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2011年2月19日 (土)

広島南アルプス宿泊縦走2日目 ~その2.ホームグラウンドを離れ、西区の山々へ~

S_4  広島南アルプスの安佐南区部分(カガラ山~武田山~火山~丸山)は、里山環境保全みどり会をはじめ武田山関連団体連絡会加盟の団体や個人などのボランティアの皆さんの手によって登山道の整備や指導標の設置が進められています。
 一方、宗箇山と大茶臼山~柚木城山~315m峰~鬼ヶ城山~鈴が峰(東峰)の区間は、西区役所区政振興課が「西区やまなみハイキングルート」として整備しています。指導標の作成費用も行政から出ており、安佐南区とは状況がかなり違います。区を越えた連携で「広島南アルプス」のPRを今後どう進めるかが課題です。

101212101021 【10:10】大茶臼山の取り付き口には「落石注意」「倒木注意」の2つの警戒標識が立っています。
101212101103 う~ん、倒木。切っちゃあダメなんでしょうか・・・
101212102022 【10:20】10分あまりで無線のアンテナ群の林立する尾根へ出ます。一番最初に出会うのが、巨大な広島市消防局の畑峠中継局(通信鉄塔)です。Imgp7760_l1 途中いくつもの無線アンテナの横を通り、まるでSF小説の世界に入ったようです。 101212103402 【10:34】標高413.0mの大茶臼山の山頂は無線アンテナの建物の裏手になります。ここで本日2度目の記念撮影。山頂からの展望は全くないので先に進みます。
101212103621  建物の横を回り込んで車道におります。車道の入口は畑峠の沼田町側にありますが、普段は施錠され一般車両は立ち入ることができません。
101212103714 【10:37】NTT己斐無線中継所の建物の手前のガードレールに「ガードレール越え」の指導標があります。ガードレールを本当にまたいで越えていくのです。面白いですね。
 ただこの日気になったのは、ガードレールの鉄板のつなぎ目の鋲が両側とも一本しかなかったことです。何者かが勝手に取り外したものを応急的に補修したのではないかと推察されます。取り外した者は、「この方が歩きやすいだろう」とおそらく親切のつもりでやったことでしょうが、明らかにやりすぎの犯罪的な行為です。
101212103752  コンクリートの壁ぞいに進みます。ガードレールを越えるとなだらかな下り坂で、壁を飛び降りるわけではないので心配はいりません。
101212103834 【10:38】無線中継所の建物を回り込むように進みます。石垣には今年の2月に歩いた時にはなかった標識が取り付けられていました。
 前方の樹木に取り付けられた指導標を見落として誤って五月が丘団地へおりてしまうハイカーもあったようですから、配慮して取り付けてくださったのでしょう。これなら見落とすことはありません。
101212104059 【10:40】市内を見おろす絶景スポット「展望岩」に到着。
101212104121  石垣に取り付けられた標識と同じ時期に取り付けられたのでしょうか、「展望岩」の標識に「立石城(たていわじょう)」の説明板が取り付けられています。説明板のシルエットが面白い形です。

《参考》己斐ぶらり旅絵図【史跡23】→こちらをクリック
《参考》己斐歴史散策マップ→こちらをクリック
101212104938 海が輝きこれから向かう柚木城山から鈴ヶ峰へ続く山並みが伸びています。カメラのシャッターを押さずにはいられない光景です。
101212105103 【10:51】10分あまり休憩し、景色を堪能して、展望岩をあとにします。この先の大岩の間は1人がやっと通れる石畳の急坂で鍵の手に折れる枡形の構造になっています。大茶臼山はSFの世界と中世の山城が同居している不思議な山です。
101212105408 【10:54】まもなく現れる己斐峠と広電団地の分岐では、己斐峠(こいとうげ)方向へ進みます。
 広電団地方面は、原爆献水の採水地の1つに選ばれている「滝の観音」のある教順寺(きょうじゅんじ)へおりる道です。

《参考》己斐の滝の観音で滝に打たれる自然体験(過去記事)→こちらをクリック
101212111455 【11:16】己斐峠にある曹洞宗のお寺「国泰寺(こくたいじ)」が見えてきました。

 安芸武田氏の遺児といわれ毛利家の外交僧として活躍した安国寺恵瓊(あんこくじえけい)が、文禄3年(1594年)に現在ANAクラウンプラザホテル広島のビルが建つ場所に開いた臨済宗のお寺「安国寺」がその始まりです。市内の再開発で昭和53年に今の場所へ移転しました。
 境内には豊臣秀吉の遺髪塚や「忠臣蔵」の大石内蔵助の妻 りくと三男 大三郎の墓があるそうです。


《参考》「広島ぶらり散歩」様の解説→こちらをクリック
101212111642 コンクリートのつづら折りの道を下っていきます。国泰寺が大きく迫ってきました。

 国泰寺には屋外トイレや水道などの施設がありますが、当然これらは参拝者用の施設でハイカーが自由に使ってよいものではありません。自動販売機も設置されていません。ただ、鈴ヶ峰から武田山へ向かう場合は、こちらが最後の給水可能ポイントとなるので、やむを得ない場合のみきちんとあいさつをして利用させていただくなど礼節を保った行動を必ず守ってください。
101212111803 【11:18】展望岩から27分で大茶臼山登山口へ出てきました。
101212112021 【11:20】西区と佐伯区の区境にある己斐峠は、かつては「オバケが出る」と噂される広島市内では有名なミステリースポットでした。今は道幅も広がり経路も一部変更されてそんな雰囲気は全く感じません。
101212112244  大茶臼山へ向かう道は以前は国泰寺の前ではなく、この峠の坂道から入り板チョコのようなコンクリートの保守路を延々と登っていくルートを通っていました。
 墓苑(ふれあい聖地霊園)と残土処分場の開発にともない、こちらの道が通れなくなったことから現在のルートが整備されたようです。

 昨年まで霊園入口から5分ほど入ったところにプレハブの事務所があって屋外に自動販売機が置かれていましたが、現在、事務所は撤去され自動販売機もなくなっています。
101212112414 【11:24】「ふれあい聖地霊園」の看板の道路向かいが柚木城山(ゆのきじょうやま)の登山口です。

101212113556 【11:35】登山口を入ってすぐは谷間の荒れた急坂ですが10分ほどで鉄塔沿いの明るい尾根道になります。
101212115526 【11:55】山頂手前の登山道脇に、宗箇山でも見つけた松根油(しょうこんゆ)の採取跡を見つけました。
101212115755 【11:57】柚木山の山頂へ向かう道と山頂を経由せずに迂回する道の分岐の指導標に出会います。丸太の階段が整備されて登りやすくなりました。
101212115858 【11:58】1分で標高339.4mの柚木城山山頂に到着です。

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2011年2月15日 (火)

広島南アルプス宿泊縦走2日目 ~その1.山ガール登場、快晴の宗箇山~

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101212072803 【7:28】2日目の朝は、前日とはうって変わって快晴。三滝少年自然の家の2階ロビーから素晴らしい朝日が見えました。(朝日を背景に舞うタカは、小鳥の衝突防止のためのシールです)
101212073223 【7:32】ベッドのシーツを畳んで、朝食を食べに食堂へ向かいます。
101212073828 この日の朝食メニューは、ご飯・鮭のバター風味焼き・グリーンリーフ・ブロッコリー・磯辺巻ロール・海苔佃煮・味噌汁でした。しっかり食べて今日の縦走へのチカラを蓄えます。
101212080122 【8:01】朝食をすませてお弁当を受け取り、出発準備は完了。下駄箱で2日目からの参加の折本さんと辰井さんが合流しました。折本さんは安田女子大学家政学部生活デザイン学科の教授で、ワンゲル部の顧問として学生達と武田山にも頻繁に登られています。辰井さんは読売新聞広島県民情報の記者で市内を愛車のピンクの自転車で駆け回る活動派ですが、山歩きはされたことがなく、今回が「山ガール」としては初デビューとなるそうです。
101212080637 【8:06】宿泊棟前でストレッチをしてから、いよいよ出発です。
101212081246 【8:12】少年自然の家の坂を下り、三滝墓苑を通って三瀧寺(みたきでら)へ向かいます。
101212082049【8:20】三滝少年自然の家から16分で三瀧寺へ到着しました。三瀧寺は真言宗の寺院で広島市内の紅葉の名所です。境内には三滝の地名の由来ともなった「駒ヶ滝」「梵音の滝」「幽明の滝」の三つ滝があります。
 この滝の水は広島市の原爆献水に選ばれており、8月6日の平和記念式典前の「原爆献水の儀式」で毎年遺族代表の手によって慰霊碑に捧げられています。
101212082326【8:23】三瀧寺の石段をあがるとすぐに観音堂が見えてきます。この手前の石柱の「三滝山散策コース Bコース」の矢印をたよりに観音堂とトイレの間の道を進むと山道に入り、いよいよ登山開始です。

《参考》 Bコースの詳しい順路は「山歩きと山野草のページ」様の宗箇山取り付き案内をご覧ください→こちらをクリック
101212084753 【8:47】登山開始から10分ほどで尾根の十字路へ出ます。宗箇山の矢印にしたがって左折し、鉄塔をすぎた少し先にあるのがこの「双子の大岩(ふたごのおおいわ)」です。岩の上に登って市内の景色を楽しみました。
101212085726 【8:57】登山道脇の松の木の樹皮がはがされV字型の刻み目が入れられています。以前、武田山や荒谷山でも見たことのある「松根油(しょうこんゆ)」を採取した跡です。(関連記事はこちら)
101212090327 【9:30】登山口から約40分でいよいよ宗箇山の山頂に到着です。
101212090352 江戸時代、広島藩の家老で茶人の上田宗箇(うえだそうこ)が広島城内の上屋敷の「和風堂」という茶屋からの借景としてこの山を選び、頂上に赤松を植えた事から「宗箇山」と呼ばれるようになり、上田宗箇の植えた松を「宗箇松(そうこまつ)」と呼ばれるようになりました。 
 初代の「宗箇松」は明治維新後に落雷を受け枯死し、当時これを惜しむ人達によって二代目の松が植えられたものの、戦時中に敵機の目標になるとして軍により伐採され、その後三代目の松が植えられましたが、それも平成10年に松枯れで枯死し、現在は広島県林業技術センターで品種改良された害虫に強い「広島スーパー松」の苗木が四代目の「宗箇松」としてすくすくと成長しています。

《参考》 宗箇松物語→こちらをクリック
《参考》 広島市の「三滝山(宗箇山)ガイドブックみたきやま(平成22年11月改訂)」→こちらをクリック
101212090632 【9:06】この日最初の記念撮影。山頂からは広島市内が一望でき、山頂から見える山の名前を示した写真入りの案内板も置かれています。毎年、1月1日にはふもとの長束学区体協の皆さんが初登山でこの宗箇山から初日の出を拝む行事を続けておられます。101212091830 【9:18】山頂をあとにし尾根を西へ進みます。10分ほどで昨日通った「がんばり坂」の分岐にやってきました。
101212093259【9:32】昨日の険しい上り坂は今日は転がり落ちそうな下り坂です。砂が浮いて滑りやすいので慎重に歩きますが尻餅をついてしまいました。16分で「鍬投峠(くわなげとうげ)」へまでおりてきました。101212093442 【8:34】車道を左へ100mあまり進み「グループホーム ソシア」の看板を入ります。
101212093541 【8:35】駐車場をぬけて山道へ入ります。

《参考》 グループホームソシアからの詳しい順路は「山歩きと山野草のページ」様の丸山取り付き案内をご覧ください→こちらをクリック
101212095122【9:51】登山道の脇に何年も前からバイクがうち捨てられています。一体誰がこんな所まで乗ってきたのでしょうか。
101212095713 【9:57】登山口から20分あまりで、昨日歩いた丸山から大茶臼山へ向かう尾根の分岐へ出てきました。
101212100506 【10:05】「畑峠(はたたお)」の舗装路に出ました。畑峠は、西区己斐(こい)上五丁目と安佐南区沼田町大塚の境にあり、この峠の下を広島高速四号線の西風トンネルが通っています。
 車道は中央線のない細い山道で急なカーブの連続です。交通量が多くないせいか、道路脇のゴミの不法投棄が気になります。
101212100534大茶臼山の取り付き口は、車道を左手へ40mほど行った道路標識の所にあります。

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2011年2月13日 (日)

広島南アルプス宿泊縦走1日目 ~その3.きれいで快適、三滝少年自然の家~

101212080708 101211163443 【16:34】結局、予定より30分ほど遅れて徒歩組は宿泊棟へ到着しました。入口には木製のおしゃれな利用団体名の書かれたプレートが下げられていて「広島南アルプスを知ってもらう会」という文字に思わず全員ニヤリとしました。
今回は10人部屋を2部屋(施設配置図はこちらのページから「施設の紹介」をクリック。3階の19と20に宿泊しました)確保してもらっています。S
 入所時に提出する書類は手慣れた壱岐さんにお任せしましたが、一般で利用する場合はグループのリーダーが最後の一仕事をすることになります。予約時の少年自然の家との打ち合わせで必要書類等よく確認して準備しておきましょう。なんとなく若者チームとベテランチームに分かれて荷物を解きました。
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 長い廊下を歩いてシーツ置き場へシーツとハンガーを取りにいってから、1階の浴場へ向かいました。(風呂も好きな時間に勝手に入るのではなく、団体ごとに予約の際にあらかじめ利用時間帯が設定されます。今回は入所してすぐ入浴できるよう壱岐さんが手配してくれていました。グッジョブ!)
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 山を歩いたあとの風呂は何よりのご馳走です。大浴場に10人ですからのんびり湯船につかることができました。(こちらの記事にも書いていますが、風呂場には備え付けの石けん、シャンプーはなく各自持ち込むことになっているのでお忘れなく!)101211175458【17:54】風呂からあがりさっぱりして、1階の食堂へ向かいます。
101212073205 食堂の入口には「食事のしかた」の貼り紙があります。配膳、後片付けはすべて自分たちでやることになっています。普段家ではめんどくさい食器の出し入れも、子ども時代の林間学校を思い出してなぜだか楽しく体が動きます。
101211175927 この日の夕食メニューは、ご飯・とんかつ・たらこスパ・グリーンリーフ・インゲン・中華炒め・フルーツ・コンソメスープでした。子どもも大人も同一料金で、大学生など大食漢にはちょっとボリューム不足かもしれません。おかわりはできませんが、追加料金でごはん、おかずの増量は可能です。
101211175935 今日の山歩きをふりかえり楽しく会話も弾みます。
101211181655 少年の家の所報片手に広島南アルプスPRの抱負を語る壱岐さん。
101211183352 【18:33】食事の後片付けもみんなでテキパキこなします。
101211184645 夕食後、藤川さんと風邪気味をおして参加してくださった「山歩きと山野草のページ」さんが帰宅、部屋にテレビはないのでベテラン組は2階のロビーでくつろぎます。ロビーにはテレビのほか公衆電話、ソフトドリンクの自動販売機、冷蔵庫、給湯器が備え付けられています。
 風呂に入って食事もすませましたが、時間はまだ7時前。夜はまだまだ長い。

 三滝少年自然の家は少年の教育施設なので、酒類の販売はありません。また、施設内への酒類の持ち込み、飲酒はできません。
101211193352  施設の周辺および最寄り駅のJR三滝駅周辺には夜遅くまで営業している飲食店がない(駅隣りの「むさし三滝店」の営業は19:30まで)ので、若者組5名はタクシーをチャーターしてJR横川駅前に繰り出しました。(駅まで時間は約7分。中型タクシーで運賃は片道800円位)
 この日入ったお店は、「源蔵横川店」。めくるめく大衆酒場ワールドを堪能しました。(食べログの口コミ情報はこちら。)横川駅前には他にもステキな店がいっぱいあります。
 三滝少年自然の家は門限が夜10時なので、帰りもタクシーをひろってちゃんと間に合うように帰りつき、よい気分で2段ベッドにもぐり込みました。

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