« もみじまつりが各メディアで紹介されました | トップページ | 武田山で拝む初日の出、10年分一挙公開 »

2014年12月26日 (金)

ホタル広場再生がNHKお好みワイドひろしまで放送

Photo_3

 6月に里山環境保全みどり会で整備した「黒岩ホタル広場」が、6月25日のNHKお好みワイドひろしま、その翌日には全国放送されました。(関連記事は、こちらこちら
 取材に来てくださったのは、ホタルの取材は初めてという濵本航大カメラマンです。

 放送は反響を呼び、私たちも来シーズンはより多くの人が訪れることを楽しみにしていましたが、8月20日未明の広島市土砂災害で黒岩ホタル広場を流れる峠川(たおがわ)も氾濫、上流より押し流された大量の土砂で黒岩ホタル広場は一面砂原となってしまいました。

Photo

 下流の西山本川では、大正15年と昭和3年に山本を襲った「山本水害」の後10年の歳月をかけて築かれ町を守ってきた「三面石組護岸」が何カ所か土砂で決壊、稲田会長自宅裏では3mある川岸も大量の土砂で埋まり、ホタル幼虫の飼育水槽の上まで水かさが増し、飼育中の幼虫がほぼ全滅の状態となってしまいました。

Photo_2

 稲田会長は、一面砂原となって壊滅状態の黒岩ホタル広場をホタル公園として再生させることを決め、被災直後心配の電話をかけてその決意を知った濵本カメラマンは何度も山本地区に取材に訪れました。
 12月10日、復興にかける稲田会長の思いは、NHKお好みワイドひろしまの「故郷の肖像」コーナーで「被災地のホタルをふたたび」と題して放送されました。

 以下、当日の放送の紙上再録をお届けします。

 緑色…小松宏司アナウンサー
 朱色…丸井汐里キャスター
 青色…濵本航大カメラマン

Ren000003
 広島市の安佐南区にはホタルの里として知られる緑豊かな公園がありました。しかし、8月の土砂災害で大きな被害を受けてしまいました。

 子どもたちにホタルの美しさを知ってほしいと作られたこの公園をもう一度取り戻そうという取り組みが始まっています。災害には決して負けないとホタルの里の再生に取り組む男性の思いを取材しました。

Ren000106
 広島市安佐南区山本地区に住む稲田武義さんです。長年この地区のホタルを守り続けてきました。しかし、8月の土砂災害で大きな被害を受けました。

Ren000109
 「土砂で完全に埋まって、このような更地になってしまったんです。」

 災害から2か月経ったこの時でも、ホタルの里があった場所は手つかずの状態でした。小川も上流から流れてきた土砂で埋まり水がわずかに流れるだけになっていました。

Ren000119
 災害前、ここは稲田さんたちが6年がかりでホタルの里として整備した公園でした。緑豊かで水量も豊富なホタルの生育に適した場所だったのです。

Ren000026
 数年前からは毎年6月になるとホタルの舞う姿が見られるようになり、地元の人たちの憩いの場となっていました。
 稲田さんは流れ込んだ土砂を取り除き、再びホタルの里を取り戻すことを決意しました。

Ren000132
 「災害には負けておられません、本当に。できるだけのことをやろうというみんなの意気込みでやってのけます。」

 稲田さんは地元で環境整備に取り組む仲間に呼びかけました。
Ren000139
 集まったのは平均年齢70歳。子どもの頃、この地区でホタルと遊んだ人たちです。
この地区で老後を過ごしていましたが、中には被災した人もいます。

Ren000140
 「瓶の中に入れて明るいくらい獲れていたんですね。今回こういうことがあって大変なことになったから、もう一回頑張ろう」

Ren000143
 「皆さん、頑張りましょう!」

 この日、本格的な復旧作業が始まりました。
 まず取り掛かったのはホタルが住むための小川の工事です。流れてきた石を手作業で取り除いていきます。

Ren000049
「おりゃー!」「馬力があるね!」

Ren000050
「重たいけんね。なかなか人力となると大変やわね」

Ren000054
 大きな石が両側に積んで護岸にしていきます。小さな石は川底に敷いて、ホタルの幼虫が生息しやすくします。

Ren000170
 作業開始から7時間。「水がきましたよ。」

Ren000168
「思った以上にはできましたね。来年はしっかりここでホタルを飛ばすようにみんなと考えながらやっていきますよ。」

 再びホタルが舞う日をめざして稲田さんたちの努力は続きます。

Ren000178

 「スタジオには取材にあたった濱本カメラマンです。」

 「濱本さん、今後復旧作業はどのようにして進んでいくんですか?」

 「はい。今回の作業で小川を整備し水は流れるようになりました。しかし、まだ周囲には流されてきた石が沢山残っています。稲田さんたちは今後、こうした石を取り除いたり、また樹木を植えるなどして昔の公園の姿を取り戻していきたいと考えています。」

 「それにしてもかつてはホタルがあんなにも飛んでいたんですね。」

Ren000075

 「私が今年6月に取材したときには、7時くらいになるとホタルがポツポツと飛び始めて、30分くらいであたりには数えきれないくらいのホタルが飛んでいました。訪れた近くの子どもたちが楽しそうにホタルを追いかけていたのが印象に残っています。」


 「そうですか。公園の姿がもどれば、あとはホタルが戻ってきてくれるのを待つだけですね。」

 「はい。今回の災害でここにいた多くのホタルはいなくなってしまったと考えられます。そのため稲田さんたちはホタルの幼虫を育てたり、また餌となるカワニナを近くの川で採って、この川に放流することを考えています。」

 「戻ってきたらぜひ取材をしてくださいね!」

 「はい。引き続き取材を続けて行って、地域を明るく照らす光をしっかりと撮影していきたいと思います。」

Photo_5

|

« もみじまつりが各メディアで紹介されました | トップページ | 武田山で拝む初日の出、10年分一挙公開 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/108583/60889634

この記事へのトラックバック一覧です: ホタル広場再生がNHKお好みワイドひろしまで放送:

« もみじまつりが各メディアで紹介されました | トップページ | 武田山で拝む初日の出、10年分一挙公開 »